先日、葬祭用生花店を営む店主と、その従業員の方々らと話をする機会がありました。
「これまで全く違う仕事をしていた方々が、どんどん葬儀屋さんを開いて営業する様になってきました」とのこと。
店主らの話によると、こうした傾向はここ数年で急に顕著になってきたとの事でした。
葬儀業界への参入が全国的に増えている?!
これは何も私の住む街に限った話題ではなく、全国的に起きているようです。
それもその筈、超高齢化社会を迎える我が国では年間死亡者数が増え続け、当然ながら葬儀件数も増加の一途を辿る訳です。今や葬儀市場の規模は証券業界やパチンコ業界に比肩し、エンディング産業は今後30年間は安定だとの見方が支配的の様です。
葬儀業界の周辺ビジネスも活発化
ここへ来て葬儀業界と、その周辺の企業の動きも活発化してきました。エンディングノートのフォーマットをダウンロードするサービスが登場したり、相続税対策を睨んで冠婚葬祭ホールの建設を後押しする企業が登場したり・・・・。
加えて電鉄会社など異業種からの参入も相次いでおり、これと併せて葬儀会社を独立開業する件数も増えている様です。
こうした状況は、今後30年間は安定という好環境によるものと言えそうですが、それでは逆に30年後にはエンディング産業界はしぼんでいってもかまわないのでしょうか。関係者の誰一人としてそんな事態は望んでいない筈です。
遺品整理士も注目されている一つの職業!
証券業界やパチンコ業界に比肩する程の市場規模を誇るに至った今、出来ますればこの勢いに永続性を持たせたいですよね。
多くの異業種の方々が多数参入し、新たな独立開業者が増えている今だからこそ、皆で知恵を出し合って何らかの方途を見出したいものです。
勿論、その道のりは口で言うほど簡単なものではないでしょう。今はどの関係者も急激に拡大しつつある市場に対応するのがやっとというのが本音かもしれません。ややともすれば敬遠されがちな職種なだけに、人材の確保などにも苦慮しそうです。
遺品整理士という資格にも注目が集まっている様です。多くの様々な人材が集まれば、その分業務のノウハウも多岐にわたって蓄積されていくでしょう。せっかく培ったノウハウはきちんと継承されるべきだと思います。
最後に…
今後30年間だなんて、何だか期間限定付きの追い風みたいで、とても寂しい気がしますが、皆さんは如何でしょうか。