先日の新聞に、人工の流れ星の演出に国内のベンチャー企業が取り組んでいるという話題が出ていました。
記事によると流れ星の種明かしは次のようでした。まず超小型衛星を用いてパチンコ玉位の大きさの金属球を夜空に放出する。すると金属球は大気圏に突入すると同時に光を放ちながら燃え、地上からだとさながら流れ星の様に見えるのだそうです。おまけに炎の色が金属の種類によって異なるという性質を利用してカラフルな流れ星を演出出来、さながら花火大会の様なイベントも企画可能だとの事でした。ついエールを送りたくなるような話題ですね。
宇宙に関連した法律が成立
処で、海外では民間企業によるロケット打ち上げが活発化しているとか。宇宙産業を政府主導から民間主導へとシフトさせようと、昨秋の国会で宇宙に関連した二つの法案、「宇宙活動法」と「衛星リモートセンシング法」が成立しました。
この内、宇宙活動法は、例えばロケットの落下など宇宙活動における事故が発生した場合、政府がその責任の一部を担うというもの。宇宙産業を政府が支える事で、民間企業によるロケット打ち上げなどが今後さらに活発化しそうです。
既に宇宙葬サービスを始めている葬儀業界にとりましても、同法案の成立を歓迎したい処ではないでしょうか。もう数年前からアメリカのエリジウム社は日本で「流れ星供養」「月面供養」などの名称でサービスを始めております。そしてゆくゆくは葬儀業界が自前のロケットを有し、それからカラフルな人工流れ星が宇宙葬に彩りを添えて…などというつい前向きな想像が先走ってしまいます。
墓不足の打開策の一つに宇宙葬が注目?
目下、我が国では”葬儀インフラ”の拡充が喫緊の課題となっております。墓地の不足も深刻化しており、「今後10年間に東京ドーム139個分の墓地が必要」との試算も出ているとか。こうなったら、自分のお墓なんて要らない、そんな考え方をされる人たちを中心に、宇宙葬が人気を集めるかもしれません。
葬儀市場が激動期にあるとは言え、エポックメーキングな話題が相次いで生ずるのは喜ばしい限りです。冬の凛とした空気の中で月光が冴えわたっております。そんなお月様に向かい、葬儀業界の輝かしい未来を祈るばかりです。